Re: 表面が黒ベタでの印刷について
GR@PHIC掲示板へようこそ!
ご質問頂きありがとうございます。
黒をより際だたせる手法としては
「リッチブラック」と呼ばれる方法をご利用いただく方法ございます。
こちらはBk100%プラスCMY各色を配合する方法です。
C40%, M30%, Y30%, Bk100%でブラックを表現することで、
Bk1色よりもムラのない締まった黒を表現することができます。
ただ、4色でのお取り扱いとなりますので、コスト的な部分での問題等もあるかもしれませんが、
印刷デザイン表現においてよく使われるテクニックでございますので、
ご検討頂ければ幸いに存じます。リッチブラックにつきましては、
下記のリンクにおいてもご紹介しておりますので、ご参照頂ければ幸いに存じます。
【スミベタと4色ベタとリッチブラック】
http://www.graphic.jp/technical/ai_02.html
紙種につきましては、スタンプカードでラインナップされているものを見た場合、
コート紙よりテカリを抑えたマットコート紙あたりになるかもしれませんが、
ベタ部分につきましては、コート紙およびマットコート紙においても
程度のこそあれ、塗工により紙の平滑度が高いために発色もよく、
リッチブラックにおいてもしまって見える反面、
紙表面の光の反射率も高く、印刷面がテカって見える傾向にあります。
また、ケント紙や最高級上質紙ではテカリがあまり発生しない反面、
非塗工紙のためにコート紙やマットコート紙と比べると紙の平滑度が低く、
紙表面の光の反射率が低いために発色という点ではコート紙やマットコート紙よりも抑えられます。
ただ、もしよろしければ、弊社資料請求ページより紙サンプルをご請求頂き
実際にご見分いただいたほうがいいかもしれません。
ベタ面のサンプルではございませんが、同じ印刷データを紙種別に揃えておりますので、
インキ濃度か高い箇所をご覧いただくだけでも発色の違いについて
ご確認いただけるかと存じます。
下記のリンクよりご請求できますので、是非ともご請求ください!
【資料請求】
http://www.graphic.jp/material/index.html
ベタ面のご質問が出ましたので、ベタ面について少しお話ししてみたいと思います。
スミベタを含めたベタ面の印刷は、
印刷オペレータがもっとも気を遣う印刷の一つでもあります。
ベタ面積が広い場合などは濃度が均一かつ一定ならなければならないことは
もちろんのことですが、版面やブランケットにほんの少しでも
ゴミが付着しただけで大きな影響を及ぼしますから、
通常の印刷以上の細心の注意を払わなければならないところでもあるんです。
このあたり、印刷物の版下原稿が、
最近ではほとんどデータで作成されるデジタルな部分において、
印刷のアナログ的な一面を垣間見ることのできるところかもしれません。
印刷会社さまによってはベタ面についての別料金枠を設けておられるところもあるくらいです。
印刷物の制作に携われる方としての豆知識のような感じで
お気にとめて頂ければ私自身も嬉しく存じます。
まずはご案内申し上げます。