Re: カラーマネジメントについて
GR@PHIC掲示板へようこそ!
> いつもお世話になっています。
>
> カラーマネジメントに現在チャレンジしています。
> まだ詳しくないのですが、印刷用のプロファイル指定はどのようにすればよろ
> しいでしょうか。
> 印刷会社にてプロファイルを出している場合もあると聞き、質問してみました。
>
> iMacG5でイラストレーターCS、フォトショップCSを使用しています。
>
> 現在は、
> フォトショップ、イラストレーターの現在の設定は、
> 作業用スペース:CMYK:JAPAN Standard V2
> グレー:Gray gamma2.2
> 保存時に、ICCプロファイルを埋め込むにチェック
>
> でよいのかな?と思っていますが、どうなのでしょうか。
>
> ちなみに、ディスプレイのキャリブレーターは購入していません。
> (将来的には検討してます)
>
> まずは、簡易にディスプレイの色と印刷の色を近づけたいのが狙いです。
>
> よろしくご指導お願いします。
ご質問いただきありがとうございます。
プロファイルにつきましてはモニタを調節するモニタプロファイルと、
仰せのICCプロファイルやその他に分類されます。
よってアドビアプリケーションのカラー設定を変更したからと言って
モニタの色調が変わるわけではありません。
モニタのカラーマッチングについては、
厳密に行おうとすれば測色機等を用いて印刷色と合わせる作業が必要になります。
またiMacG5をお使いとのことなので
AppleCinemaDisplayに準じた仕様の性能のいい液晶モニタであると推察いたしますが、
もし厳密な色合わせを求めておられるとしたら
液晶モニタは見る角度によって色味が変わりますので
常に上下左右一定の角度でご覧いただきながらの作業が前提になります。
また測色の設定以上に重要なのが、
環境光などのモニタ以外の設定です。
これがなされていないと、いくらモニタを調節したところで
作業環境の統一は図れません。例えば
・外部の環境光に左右されないようにモニタにフードを取り付ける、
・蛍光灯は5000ケルビンのものを使う、
・派手な色味のものをモニタのそばに置かないなどなど…
モニタの経時的な変化もございますので、
場合によっては定期的に測色を行う必要もございます。
ちなみに弊社ではモニタを調節するといった作業だけにとどまらずに、
印刷物の色調を合わせることができるノウハウがございますので、
色調補正を行うMacintoshのモニタにつきましては、
「スペクトロ・リノ」と呼ばれる業務用の測色機を利用し、
定期的に測色を行い調整を行っております。
測色機を使わずにコストがかからない方法としては、
アドビガンマやColorSyncなどでソフトウェア的に合わせる方法もございます。
精度においては測色機を用いて行う方式と比較にはなりませんが、
何もしないのとでは大違いです。
さて、仰せのアドビアプリケーションのカラー設定ですが、
これはRGBとCMYKの作業領域を設定するものとなります。
弊社の印刷基準につきましてはJapan Color 2001 Coatedをベースにおいておりますので
、
お使いのバージョンはCreativeSuitesとのことであれば
Illustrator, Photoshop, InDesignともに『日本-Japan Color』を選択していただければ
、
RGB作業領域 :AdobeRGB(1998)
CMYK作業領域:Japan Color 2001 Coated
にて弊社で行う印刷とほぼ同じ作業スペースでお使いいただけます。
また、アドビのアプリケーションは
Illustrator9.0以上、Photoshop6.0以上、InDesign1.0以上については
アプリケーション間でカラーエンジンが統一されております。
CMYK作業領域のJapan Color 2001 CoatedはCS以下のバージョンについては
Macintoshでは実装しておりませんが、
アドビのダウンロードサイトよりICCプロファイルをダウンロード頂ければ
利用可能となります。
以上がお答えとなりますがご参考になりましたでしょうか?
これからもGR@PHICをよろしくお願い申し上げますm(__)m