無線(アジロ)綴じ冊子印刷
当社では、「無線(アジロ)綴じ冊子印刷」として「無線綴じ」と「アジロ綴じ」の2種類をご用意しています。どちらも、糸も針金も使わず接着剤だけで背を固めて製本する方式で、ページ数の多い冊子に適しており、丈夫な冊子に仕上がります。ただ、中綴じのように完全に開ききることができないため、ノド部分のデザインには注意が必要です。
無線綴じ
「無線綴じ」は、ミーリングと呼ばれる工程によって、丁合いされた本文の背を削り、そこに糊をつけ表紙を接着することが特徴で、「アジロ綴じ」よりも開きやすい印象です。







アジロ綴じ
「アジロ綴じ」は、背にカット・アンカットの切り込み(スリット孔)を入れ、そこに糊を浸透させて表紙を接着するのが特徴です。表紙に見返しがあるデザインの場合は、こちらの方式のみ対応となります。







データチェックの追加納期について
表紙と本文の合計ページ数が168ページを超える場合、データチェック完了まで以下の追加納期をいただきます。
Illustrator、Photoshopで作成されたデータ
追加納期2日
InDesign、PDFで作成されたデータ
追加納期1日
データの作成方法
表紙
- 無線綴じ冊子は製本の特性上「背」が必要です。背幅は用紙の厚さとページ数によって変わります。
- 表紙データは背幅を含めた見開きサイズで、Illustrator/Photoshop/InDesignにて作成してください。
- 製本時にわずかなズレが生じるため、背と表紙・裏表紙がはっきり分かれるデザインは、避けたほうが無難です。
各部の名称


表紙データの作成方法(Illustrator・Photoshop・InDesign)
- 背幅を含めた見開きサイズで作成してください。
〈 Illustratorで表紙データを作成した場合 〉

左綴じ
左から右へページが進行します。本文が横書きの場合に多く利用されます。


右綴じ
右から左へページが進行します。本文が縦書きの場合に多く利用されます。

〈 PDFで入稿の場合 〉
PDFでご入稿の場合はPDF/X-1aの形式に書き出してください。
作成方法表紙はかならず「見開き」でご作成ください。
背幅の計算方法

(表紙の厚さ×2)+(本文の厚さ×本文のページ数÷2)
上記計算結果に対し、小数点第二位以下を切り捨て、
小数点第一位を0.5mm単位で切り上げます。
【計算例:総ページ数54ページ(表紙4ページを含む)の場合】
- 表紙:
- コート135kg …厚さ0.132mm
- 本文:
- コート90kg …厚さ0.077mm
(0.132mm×2)+(0.077mm×50ページ÷2)=2.189mm
小数点第二位以下を切り捨て。
→2.1mm
小数点第一位を0.5mm単位で切り上げ。
→背幅:2.5mm
用紙とページ数から背幅を計算できます。
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本文
Illustrator・Photoshop 本文データの作成方法(本文60ページの場合)
- 本文の最初のページと最後のページは単ページ、その他のページはできるだけ2ページ毎の見開きで作成してください。
- ページ順が分かるように、ファイル名にページ番号をつけてください。
左綴じ


右綴じ


〈 PDFで入稿の場合 〉
PDFでご入稿の場合はPDF/X-1aの形式に書き出してください。
作成方法本文最初と最後のページはかならず「単ページ」でご作成ください。
それ以外のページについては「単ページ」「見開き」どちらの書き出し方法でも対応可能です。
InDesign 本文データの作成方法(本文60ページの場合)
- 見開き設定をオンにして、ページサイズは仕上がりサイズ(単ページ)に設定してください。


左綴じ


右綴じ


〈 PDFで入稿の場合 〉
PDFでご入稿の場合はPDF/X-1aの形式に書き出してください。
作成方法ページ順の指示について
- 印刷範囲内にノンブルがない場合は、トンボの外側にページ番号を記載してください。
- InDesignの場合はページ番号の記載は不要ですが、仕上がりのページ順どおりにデータを作成してください。


レイアウトの注意点
ノド側のレイアウトに注意
無線綴じ冊子はページを完全に開ききることができないため、文字や重要な絵柄はノド(綴じ部分)から離して配置します。文字の読みやすさから、ノド側の余白は10mm以上がおすすめです。



表2、表3、本文の最初のページ、最後のページは糊付けされるため、ノドから5mmは完全に隠れてしまいます。
小口側を裁ち落としまでデザインされる場合
インデックスなど、小口側を裁ち落としまでデザインされる場合は、製本時のズレにより一定の高さに揃いません。
