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ヴァンヌーボとは?
質感や印刷適性、アラベールとの違いを解説

ヴァンヌーボとは?質感や印刷適性、アラベールとの違いを解説

ヴァンヌーボは独特の手触りや風合いが特徴の、代表的な高級紙の一つです。質感の良さと印刷適性の高さから、身の回りでも様々な印刷物に使われ、多くのデザイナーから高い人気を誇っています。
本記事ではヴァンヌーボの特徴や印刷特性を解説、また、代表的な用途や厚みの選び方をご紹介します。

ヴァンヌーボとは、紙の風合いと印刷適性を両立した高級紙

ヴァンヌーボとは、ファインペーパー(色や質感に特徴のある用紙)の銘柄のひとつです。
紙本来の手触りや風合いが魅力で、高級感や温かさといった雰囲気を演出します。加えて高い印刷適性(インキの乗りや色の再現度といった印刷のしやすさ)を持ち、鮮やかな色でも再現できる特徴があります。
デザイン性と印刷適性を両立した使い勝手の良さから、ヴァンヌーボは高級紙の代表的な銘柄の一つであり、多くのデザイナーからも高い人気を誇ります。
なお、ヴァンヌーボという名はフランス語で「新しい風(Vent Nouveau)」という意味です。

ヴァンヌーボの用途

ヴァンヌーボの用途は、名刺やショップカード、チラシ、カタログ、ステーショナリーなど多岐に渡ります。個性を出したり、高級感を演出する目的で、デザイン性を重視する印刷物でよく利用されています。
質感に風合いのある用紙は数多くありますが、ヴァンヌーボは鮮やかな色でも表現可能なため、写真を大きく据えたデザインなどにも多く用いられます。
また、比較的厚みがあるので、名刺などのカード類ではより高級感漂う仕上がりとなります。

質感と印刷特性

前述の通り、ヴァンヌーボは紙ならではの手触りと風合いが特徴の用紙です。紙の表面には細かな凹凸があり、これが心地よい触感を生み出しています。

一方で、ヴァンヌーボの最大の特徴は印刷適性の高さにあります。ヴァンヌーボは元々「紙の豊かな風合いと印刷適性の両立」というコンセプトで開発されました。一般的に風合いが豊かな用紙は多くが非塗工紙であり、インキが用紙に染み込み発色が沈む傾向にあります。一方でヴァンヌーボではわずかながら塗工処理を行っているため、インキの乗る箇所がグロス感を帯び、鮮やかな色や光沢感を再現できます。写真のような題材でも紙の風合いを残しながら高い再現度で印刷することが可能となっています。

ヴァンヌーボは紙ならではの手触りと風合いが特徴の用紙です

厚みの目安

ヴァンヌーボは紙の中に空気を含むため、一般的な用紙よりも厚みがあります。同じ連量帯でもコート紙などとは印象も異なるため、印刷会社が提供している用紙サンプル等で実際に触れてみるのが良いでしょう。
以下にヴァンヌーボの代表的な厚さと用途をまとめます。

代表的なヴァンヌーボの厚みと用途

厚み(連量)特徴代表例
130kg一般的な雑誌の表紙ほどの厚みチラシ、冊子の用紙
150kg官製はがきほどの厚み名刺・カード類、冊子の表紙
195kg厚手のポストカードほどの厚み名刺・カード類

ヴァンヌーボVG スノーホワイトを例に記載

【 連量とは? 】

用紙の厚さを表す単位で、ある規定のサイズの用紙1,000枚(=1連または1Rと呼びます)あたりの重さを表します。同じ用紙であれば連量が重いほうが厚い紙ということになります。また、同じ連量でも用紙によって厚みが異なります。

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アラベールとの違い

ヴァンヌーボとよく比較される用紙に「アラベール」があります。アラベールも紙らしい風合いや高級感やを持つ点でヴァンヌーボとよく似ていますが、以下の点が異なります。

【 色の印刷再現度 】

ヴァンヌーボとアラベールの最も大きな違いは色の印刷再現度です。ヴァンヌーボは塗工処理がなされており、鮮やかな色に対しても高い再現性を持ちますが、アラベールは非塗工紙であるため、発色がやや沈む傾向にあります。
写真など色の再現度を重視する印刷物ではヴァンヌーボの方が相性が良いと言えるでしょう。

【 紙の手触り 】

前述の通り、ヴァンヌーボは(微)塗工紙であるのに対し、アラベールは非塗工紙です。そのため、両者を比較するとヴァンヌーボの方が若干ながら表面が平滑できめが細かいのに対し、アラベールはより凹凸感を強く感じられます。

【 価格 】

当社のネット印刷を含め、一般的にはヴァンヌーボの方がアラベールに比べてやや高価であることが多いです。紙としての性質が異なるため一概に価格で用紙を決めるものではありませんが、覚えておくとよいでしょう。
その他、アラベールの詳しい特徴は以下の記事もご参考ください。

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ヴァンヌーボの種類

ヴァンヌーボは用途に応じた様々な銘柄がシリーズ展開されています。ここでは当社で取り扱っている代表的な銘柄をご紹介します。

ヴァンヌーボVG スノーホワイト

ヴァンヌーボシリーズでも特に印刷適性が高く、当社で最も人気のある銘柄です。
「VG」とはビジュアル・グロスを意味し、その名の通り、印刷箇所のグロス感で鮮やかな色でも再現可能です。
また、ヴァンヌーボの中では最も白色度の高い銘柄でもあります。

ヴァンヌーボVG スノーホワイトの詳細はこちら

ヴァンヌーボVG スノーホワイトのイメージ

ヴァンヌーボVG ホワイト

VGのカラーバリエーションで、スノーホワイトに比べて白すぎない自然な白さが特徴です。

ヴァンヌーボVG ホワイトの詳細はこちら

ヴァンヌーボVG ホワイトのイメージ

ヴァンヌーボV スノーホワイト

ヴァンヌーボの元祖である銘柄です。
VGに比べてややグロス感が抑えられた仕上がりとなります。
こちらも白色度が高く、際立つ白が特徴的です。

ヴァンヌーボV スノーホワイトの詳細はこちら

ヴァンヌーボV スノーホワイトのイメージ

ヴァンヌーボV ホワイト

ヴァンヌーボVシリーズのカラーバリエーションの一つです。
スノーホワイトに比べて白すぎない自然な白さが特徴です。

ヴァンヌーボV ホワイトの詳細はこちら

ヴァンヌーボV ホワイトのイメージ

ヴァンヌーボV ナチュラル

こちらもヴァンヌーボVシリーズのカラーバリエーションの一つです。
ホワイトよりも生成がかった色が特徴です。

ヴァンヌーボV ナチュラルの詳細はこちら

ヴァンヌーボV ナチュラルのイメージ

いずれの銘柄も正式名称は「ヴァンヌーボVG-FS」のようにFSC認証を表す文字が入りますが、本記事では当社の用紙名表記に基づき省略して記載しています。

ヴァンヌーボへの印刷はグラフィックにお任せください

いかがでしたでしょうか。ヴァンヌーボの特徴や用途について解説しました。
ヴァンヌーボは紙ならではの風合いと高い印刷適性を両立した高級紙です。用紙自体のデザイン性の高さと、印刷する題材を選ばない点から多くのデザイナーから高い人気を誇ってきました。紙らしい風合いを出しつつ、鮮やかな色も再現したいという場合にはイチオシの用紙です。

当社のネット印刷でもヴァンヌーボへの印刷を承っております。
名刺やショップカードなどのカード類、写真集・カタログ印刷など様々な商品を扱っているほか、上記でご紹介しました複数種の銘柄、厚みを取り揃えております。
ヴァンヌーボでの印刷をご検討の際はぜひご利用くださいませ。

グラフィックの取扱用紙を詳しく見る

ヴァンヌーボVG スノーホワイトについて詳しく見る

ヴァンヌーボVG ホワイトについて詳しく見る

ヴァンヌーボV スノーホワイトについて詳しく見る

ヴァンヌーボV ホワイトについて詳しく見る

ヴァンヌーボV ナチュラルについて詳しく見る

ヴァンヌーボに関するよくある質問

  • ヴァンヌーボの特徴は?

    紙ならではの風合いと印刷適性を両立している点がヴァンヌーボの大きな特徴です。
    手触りの良い質感である一方、印刷部分はグロス感を帯び、鮮やかな色も再現できます。

  • アラベールとヴァンヌーボの違いは何ですか?

    ヴァンヌーボは塗工処理を行っているため、印刷適性に優れます。
    アラベールは非塗工紙であるため、色の再現性はヴァンヌーボより発色がやや沈む傾向にあります。

  • ヴァンヌーボVとVGの違いは何ですか?

    ヴァンヌーボVGは印刷箇所のグロス感が強く、より鮮やかな色の再現に優れます。

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