冊子における「付き物」とは?意味と代表例

付き物(つきもの)とは、製本の分野において、冊子本体の付属物である帯やカバー、書籍カードのことを指します。作品の世界観を演出したり、販売促進の役割など、付き物を上手く使うことで冊子の完成度がより高まります。本記事では付き物の詳しい意味や具体的な例をご紹介します。
「付き物」とは本の付属物のこと
「付き物」とは、製本の分野において、冊子本体以外の付属印刷物のことを指します。よく見かける付き物としては冊子カバーや帯、見返し、遊び紙、売上カード(スリップ)などがあります。
付き物は冊子を華やかに見せ、作品の世界観を盛り上げたりするほか、販売促進や管理といった役割を持ちます。
なお、「付き物」の定義は業界や実務現場によって多少異なることがあります。例えばデザインの現場では、付き物は「本文以外の要素」を意味するため、表紙(表1~表4)や目次、奥付といった、冊子本体に含まれる構成要素も付き物と呼ぶ場合もありますが、本記事では冊子本体とは別の付属物を付き物として解説します。
次章からは具体的な付き物の例と役割を見ていきましょう。
代表的な付き物と役割
- 1カバー
- 本の表紙に巻かれる外紙。デザイン性を高めるほか、汚れの防止や価格・バーコードといった管理情報を載せる役割を持ちます。
- 2帯(おび)
- カバーや表紙の下部に巻かれる細長い紙。宣伝や推薦コメントなどの販促目的で利用されます。
- 3見返し(みかえし)
- 表紙の内側(表2・表3)に貼られる紙。表紙と本文をつなぐ役割を持ち、装丁の雰囲気を高めます。色紙や印刷を施す場合もあります。
- 4遊び紙
- 見返しのすぐ後ろや本文の前後に挟まれる装飾的な紙。薄く透け感のある紙が良く使われます。主にデザイン目的で使われることが多いですが、本文の汚れ防止や本の厚みを調整するなどの役割もあります。
- 5書籍売上カード(スリップ)
- 書店が販売管理のために使う伝票です。ただし、近年では電子データ管理が主流のためその役割はなくなりつつあります。同人誌などでは装飾品としてあえてオリジナルデザインで制作することもあります。

付き物のメリットとデメリット
付き物のメリットは冊子の完成度を高めることです。作品の世界観を広げる物理的な仕掛けとして機能します。また、帯の推薦コメントのような販促効果も期待できます。
一方、付き物のデメリットは、コストやデータ作成・管理の手間が増えることです。制作費が上がったり、制作工程が増える分、思わぬトラブルが生じるリスクも高まります。また、用途に合わない付き物を入れるとかえって本文が読みにくくなる場合もあります。
付き物は目的に合わせて適切なものを取捨選択するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。付き物の意味と代表的な例を解説しました。
付き物とは製本の分野において、冊子本体以外の付属品を指します。付き物は本の制作に必ずいるわけではありませんが、作品の完成度をより高めるのに役立ちます。
当社のネット印刷でも冊子や付き物の印刷を承っています。豊富な商品ラインナップに加え、印刷品質にも自信を持っていますので、思い入れがある冊子の制作にはぜひ当社をご検討くださいませ。
付き物に関するよくある質問
付き物とは何ですか?
製本において、冊子本体以外の付属物を指します。
代表的なものは表紙カバー、帯、見返し、遊び紙、売上カードなどがあります。
冊子にカバー・帯掛け・書籍売上カードを追加したい
冊子に見返しを追加したい
冊子に遊び紙を追加したい。また、遊び紙に印刷することはできますか。
無線綴じ冊子・付き物 データ作成ガイド






