注意事項の種類と確認ポイント

チェックする項目は送信するファイルの形式によって異なります。

[各項目の表示アイコン]

  • Illustratorファイル
  • Adobeソフト/Quarkから作成したPDFファイル
  • その他のPDFファイル
  • MicrosoftOffice(Word / Excel / PowerPoint)から作成したファイル
  • 画像(Photoshopファイル含む)
チェック項目/
対象ファイル
内容確認ポイント
グレースケールでない

ご注文がモノクロ面にカラーの要素が含まれている場合は、自動でグレースケール(モノクロのみのデータ)に変換します。

  • 変換結果に問題がないか

    見た目がモノクロの場合もカラーの要素が含まれている場合があります。

    〈お客様にて修正される場合〉

    グレースケールの作成と変換手順

  • モノクロ印刷で問題がないか

    カラー面の原稿がモノクロ面になっている場合は3Dプレビュー画面(前の画面)で表裏の原稿を入れ替えてください。
    画像で確認する

    ご注文内容に誤りがある場合は注文のカラーを変更してください。
    画像で確認する

特色の使用

特色(スポットカラー)で指定された箇所は自動でCMYKに変換します。

  • 色に大幅な変化はないか

  • デザインの抜けはないか

    〈お客様にて修正される場合〉

    特色の変換方法

    問題が解消されない場合はスウォッチは使用せず、直接CMYKの値を設定してください。

濃度が高い

CMYKの合計が380%を超えています。

印刷の黒について

  • 濃度が高い範囲

    部分的な範囲の場合や、一見して濃い黒の範囲が分からないような場合は、特に修正の必要はありません。

混色の黒文字

CMYK混色の黒(CMYKの合計が350%を超える場合)で作成された文字は、見当ずれを防ぐためK100%に修正します。

印刷の黒について

アウトラインを作成せずにPDF保存したデータのみがチェック対象となります。

  • 文字のサイズ

    本文で使用される小さな文字は見当ずれにより可読性を損なう場合があります。

オーバープリント

オーバープリントの設定は破棄します。なおK100%で設定されたオブジェクトは自動でオーバープリント(墨ノセ)処理されます。

  • オーバープリントについて
  • 墨ノセについて
  • デザインの抜けはないか(特色や透明オブジェクトにオーバープリントを設定している場合)

  • オーバープリントで透明表現をしていないか

    透明表現はオーバープリントではなく透明効果を使用してください。

仕上がり上の罫線

仕上がり位置にある罫線は、不要な線が印刷されないよう削除します。

仕上がり罫について

  • 必要な罫線でないか

    1ptより太い線は自動で削除されませんが、断裁ずれの影響で太さが変わったり、消えてしまう場合があります。

  • 周辺のデザインが削除されていないか

解像度が低い

解像度が低い画像は印刷では粗く仕上がる(ブロック状に見える)おそれがあります。印刷の適正解像度は350~400dpiです。ポスターなど離れて見るものは200dpiほどでも問題ありません。

解像度について

  • 誤った画像を使用していないか

  • 画像を配置した後に大きく拡大していないか(拡大すると実質解像度は低下します)

    元々の画像サイズが小さな場合は改善することは困難です。

カラーでない

ご注文のカラー面がモノクロで作成されています。

  • 誤ったデータを送信していないか

  • カラー印刷で問題ないか

    モノクロ面の原稿がカラー面になっている場合は3Dプレビュー画面(前の画面)で表裏の原稿を入れ替えてください。
    画像で確認する

濃度が低い

CMYKの合計が10%未満のため、印刷で表現できず仕上がりに色がほぼ見えなくなるおそれがあります。

  • 必要なカラーの指定か、仕上がりへの影響

    確実な印刷を希望される場合は濃度を調整してください。参考にカラーチャートもご用意しています。

線幅の不足

細い線(概ね0.25pt未満の線)は印刷時に表現できずかすれてしまったり、場合によっては消えてしまうおそれがあります。

線設定について

  • 罫線など主要な線でないか

    ブラシやイラストの一部に含まれる微細な線については仕上がりに影響ありません。

ヘアライン

ヘアライン(線幅が設定されてない線)は出力できる最も細い線となり、かすれてしまったり、消えてしまうおそれがあります。

線設定について

  • 罫線など主要な線でないか

    ブラシやイラストの一部に含まれる微細な線については仕上がりに影響ありません。

仕上がりに近い文字

仕上がり位置付近(2mm以内)に配置された文字は、断裁ずれの影響により欠けてしまうおそれがあります。

アウトラインを作成せずにPDF保存したデータのみがチェック対象となります。

断裁ずれ(文字切れ)について

  • 文字のサイズ

    タイトルなどで使用される大きな文字や、断ち切りの文字(元々切れることを想定したデザイン)は問題ありません。

均等幅の枠

仕上がりから均等位置にある枠線は、断裁ずれの影響により太さが変わり均等にならないおそれがあります。

断裁ずれ(均等幅のデザイン)について

  • 均等枠の幅

    均等となる幅を大きくすると目立ちにくくなりますが、断裁ずれを回避することは困難です。

文字の可読性

小さな文字(6pt未満)は読みにくくなるおそれがあります。特にオンデマンド品質の出力解像度では、文字の細部が表現できない場合があります。

アウトラインを作成せずにPDF保存したデータのみがチェック対象となります。

  • 必要な文字かどうか

    地図などデザインの一部に含まれる文字で、可読性が要求されない場合は問題ありません。

裁ち落とし設定がない
(PDF互換ファイルを使用時のみ)

裁ち落とし設定がされていない場合、塗り足しが反映されません。

  • 塗り足しの有無

    PDFに塗り足しを反映するにはPDF保存時の裁ち落とし設定が必要です。
    画像で確認する

  • 「PDF互換ファイルを使用」と注意事項が出ているか

    PDF互換ファイルでチェックを進行する場合、塗り足しを反映するにはIllustratorの裁ち落とし設定が必要です。
    画像で確認する

塗り足し不足

塗り足しが不足していると、断裁ずれの影響により仕上がり線上に紙白が見えるおそれがあります。不足している塗り足しはオブジェクトを反転して塗り足しを自動作成します。

断裁ずれ(塗り足し)について

  • 塗り足しが必要なデザインかどうか

    デザイン上塗り足しが不要な場合は「塗り足しを自動修正して進める」のチェックを外してください。
    画像で確認する

  • 塗り足し修正結果に問題はないか

    一律に自動修正するため不自然な塗り足しとなる場合があります。
    特に斜め方向のオブジェクトは塗り足しの向きが変わるため外側に断裁ずれが起こると不自然な仕上がりとなるおそれがあります。
    必要に応じてお客様にてご修正ください。
    自動修正が問題となりうるケース

該当範囲が見つからない場合

ぼかしなどの効果を使用している部分は、印刷データに変換する際、元の選択範囲よりも大きなサイズで画像化される場合があり、その画像サイズを検出して警告する場合がございます。そのため、実際のレイアウト上で警告に該当する箇所がなければ、承認して進めてください。
修正を行わなくても問題のないケース
修正を行わなくても問題のないケース2

カラーモードの不一致

RGBモードで作成されているため、CMYKモードに変換します。印刷のインキ(CMYK)に比べRGBの色域が広いため、鮮明な色がくすむなど再現できない色があります。

  • 色に大幅な変化はないか

    CMYKモードでカラーの指定を行ってください。
    書類のカラーモード

PDF互換ファイルを使用

Illustratorファイルにフォントのアウトラインが作成されてない、リンク画像が添付されてない問題があった場合、PDF互換が設定されていればPDFとしてチェックを進行します。

Illustratorファイルの保存設定

  • 最新の画像が反映されているか

    Illustratorファイル保存後にPhotoshopなどで画像を修正した場合、修正が反映されません。最新の画像を配置した状態でIllustratorファイルを保存しているかどうか確認してください。

対応していないフォント

MicrosoftOfficeデータにて、当社対応外のフォントで作成されていました。

  • 文字の体裁

    別のフォントに置き換えて出力しています。大きく体裁に変化がないかご確認ください。体裁崩れが大きい場合や、希望するフォントに差し替える場合は、対応フォントに置き換えて再度送信してください。
    対応フォント

注意

操作を続行してもよろしいですか?

入力

値を入力してください。

カラー面の原稿がモノクロ面になっている場合は3Dプレビュー画面(前の画面)で表裏の原稿を入れ替えてください。

表裏入れ替えのアイコン

ご注文内容に誤りがある場合は注文のカラーを変更してください。

注文のカラーを変更

モノクロ面の原稿がカラー面になっている場合は3Dプレビュー画面(前の画面)で表裏の原稿を入れ替えてください。

表裏入れ替えのアイコン

PDFに塗り足しを反映するにはPDF保存時の裁ち落とし設定が必要です。

PDF保存時の裁ち落とし設定

PDF互換ファイルでチェックを進行する場合、塗り足しを反映するにはIllustratorの裁ち落とし設定が必要です。Illustratorのファイルメニュー→「ドキュメント設定」の裁ち落としを天地左右3mmに設定してください。

Illustratorの裁ち落とし設定

デザイン上、塗り足しが不要な場合

デザイン上塗り足しが不要な場合は「塗り足しを自動修正して進める」のチェックを外してください。

「自動修正を行わない」にチェック

自動修正が問題となりうるケース

一律に自動修正するため不自然な塗り足しとなる場合があります。特に斜め方向のオブジェクトは塗り足しの向きが変わるため外側に断裁ずれが起こると不自然な仕上がりとなるおそれがあります。必要に応じてお客様にてご修正ください。

自動修正した塗り足しの確認

修正を行わなくても問題のないケース

下図の例では、文字に使用された「ぼかし効果」を印刷データに変換する際にアピアランスが分割され、元の選択範囲のサイズよりも大きく画像化されています。この場合、画像化したオブジェクトが仕上がり位置に重なっているため警告が表示されますが、データ上問題ありませんので承認して進めてください。

〈アピアランス分割前〉

アピアランス分割前のデータ

〈アピアランス分割後〉

アピアランス分割後のデータ

修正を行わなくても問題のないケース2

塗り足しが作成されているのに『塗り足し』警告が表示される場合があります。下図の例では塗り足し近くにあるオブジェクトに反応し警告が表示されています。データ上の裁ち落とし設定で塗り足しが反映されない場合もあるため、『自動修正結果を見る』から塗り足しの状態を確認した上で『塗り足しを自動修正して進める』のチェックを外して進行してください。

塗り足しが作成されているのに警告が表示される例
塗り足し近くにあるオブジェクトに反応し警告が表示される例