DTP/印刷の基礎知識塗り足しとトンボ

「塗り足し」と「トンボ」

トンボのイメージ

ご覧の通り、台紙の外の角と真ん中にある変な形のものがトンボです。このトンボは何のためあるのかという点を簡単に説明しますと、印刷機は、一枚の白い紙に4色のインキを順番に刷っていきます。ご想像の通り青(C)・赤(M)・黄(Y)・黒(K)のプロセスインキの事です。その各色インキの刷り位置がズレないようにトンボはあるのです。位置合わせのために考えられたものなんです。

NGのイメージ

これはIllustratorで作成中のファイルの部分図です。この状態はヌリタシの3mm分が作成されていないので、これはNGのようです。正解を見てみましょう(↓)。

正解のイメージ

これが正解の図です。先程は何もなかった塗り足し部分に、画像や色が伸ばされています。では、もう一つNGを見てみましょう(↓)。

文字切れのイメージ

文字まで塗り足しに出ちゃってますね。これはNGです。これが何故NGかといいますと、何故塗り足しが必要なのかという事を説明すればご理解いただけます。下の図をご覧ください。

正解の状態ものを印刷したイメージ

これは、正解の状態のものを印刷した完成品です。先程までの塗り足し部分はありません。これは印刷後の断裁という行程で切り落とされるからなんです。お分かりいただけましたでしょうか。もし、文字が塗り足しに出ていたら読めなくなってしまいますよね!

塗り足しを伸ばさなかったものを印刷したイメージ

これは、塗り足しを伸ばさなかった場合に起こる状態です。紙の端が白いですよね。これは、断裁行程で切り落とし位置が微妙にズレるために、印刷されていない紙の部分が見えてしまっているのです。この状態を防ぐために、塗り足しは考えられたのです。

Illustratorでのトンボの作成方法はこちら

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