色校正の基礎知識 - 見え方、モニタ、照明など注文前に知っておきたい色の知識 - 印刷のネット通販なら印刷会社【グラフィック】

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プロなら知っておきたい色校正の基礎知識 ご注文前にお読みください。色校正はもとより、デザイン印刷をするうえで、是非とも知っておいていただきたい基礎知識をご紹介。

色の見え方は、一人ひとり違う

「この色は深い青色、この色は明るい赤色」というように色を評価する場合には、自分の感性や経験に頼って判断されている場合が多く存在します。色を見る人の主観や生理的要因により影響を受けたり、環境など物理的要因にも影響を受けます。色とは、誰もが共通の判断基準をもって判断、管理することができないものなのですが、しかしまた、色の「光の物理量」と「心理量としての見え方」の対応関係も科学的に扱う方法論が確立されています。このことを前提として色について考えていかないことには、個々の認識の違いによって思った色を表現できないというトラブルに発展します。ぜひご注意頂いた上で、印刷に取り組んでいただきたいと思います。

モニタと印刷物

<モニタの色は正しい?>

デザインをする上で色は重要な要素です。ところが、せっかく作成ソフト上で希望の色に設定してデータを作成したのに、出来上がった印刷物を確認したら暗いし全然色が違ってがっかりしたという経験はありませんか。色を評価する場合に、データを作成したパソコンのモニタで見ている色を正しい色として考えてしまいがちですが、そのモニタは本当に正しい色を表示しているのでしょうか。実は、モニタの色の管理をしておかないと、モニタの色と印刷物の色を同じにすることは不可能なのです。
正しい色を表示できていないモニタで色を調整しても、残念ながら出来上がった印刷物の色が全然合わないのは当然です。モニタで正しい色を確認したいのであれば、モニタが正しい色を再現できる環境を作り、維持していくことが重要です(このことをキャリブレーションといいます)。

<それぞれのデバイスが持つ色空間 >

デバイス(装置)によって、再現できる色域も表現方法も異なります。モニタと印刷物についても同様です。それぞれ再現できる色域(色空間またはカラースペース)が異なることが、色が合わない理由の一つとなります。一般的なモニタやデジカメなどに代表されるRGBという色空間は、色光の三原色といわれるR(レッド)とG(グリーン)とB(ブルー)の波長の光を混ぜていろんな色を表現します。混ぜれば混ぜるほど明るくなり、RGBすべて混合するとその光を白と認識します。これを加法混色と呼びます。一方、CMYKという色空間は、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)で形成されています。印刷物の色とはCMYKのインキを紙の上に刷り重ねることにより、各部分のインキが特定の波長の光を吸収または反射します。その光を色と認識します。C、M、Y、Kを混ぜるほど暗くなり、全てを混ぜるとあらゆる波長の可視光を吸収して、反射する光を人の目が認識できないので黒と認識します。これを減法混色と呼びます。なお、理論上ではCMY3色だけですべての色を表現できることになっていますが、現実では3色混ぜただけでは黒ではなく赤茶色になりますので印刷ではこれをKインキで補完しています。
このようにモニタと印刷物では色を表現する色空間がまったく異なりますので、両者をそのまま比較することはできません。そして、重要なのがRGBやCMYKという色空間はデバイスに依存するということです。つまり、デバイスによっても色の再現性は異なりますので、RGBやCMYKの数値が同じでもモニタ同士、プリンタ同士で色が違うということになります。

<異なるデバイス同士の色の約束事>

上記の通り、それぞれのデバイスは異なる再現領域、各々が作成可能な領域のカラー領域を持っています。これはRGBやCMYKの色空間は、モニタ間やプリンタ間で様々に変化してしまうことを意味します。そのため、これらの色空間はデバイスに依存する、デバイスディペンデントカラーと呼ばれます。
あるデバイスの色空間から別のデバイスの色空間へ色情報を伝達するためには、例えばRGBからCMYKに変換する場合には、RGBやCMYKといったデバイスに依存する色空間から、デバイスに依存しない共通の色空間、デバイスインディペンデントカラーを一度介して変換する必要があります。そのデバイスに依存しない色空間として最も広く用いられているのはCIE L*a*b*という色空間です。
そして、異なるデバイス間で色をやり取りするために、そのデバイスが持つ色の再現性の特徴を記述したもの(デバイスプロファイル)を参照して異なる色空間で色が近似するようにデータの合わせ込みを行うわけなのですが(これをガモットマッピングといいます)、この一連の流れを入力から画像の加工、出力、印刷まで一貫して行い、色の管理を行うことを「カラーマネジメント」といい、ソフトウエアでカラー管理するシステムのことを「カラーマネジメントシステム」といいます。
DTPにおけるカラーマネジメントの目的とは実際の印刷ではどうなるのか?というシミュレーションを事前に行う事です。カラーマネジメントシステムを用いて一貫した色再現を実践する事が希望の色のとのギャップを軽減させる方法となります。

<印刷用紙で色の見え方は異なる>

同じデータを使用しても、選択した印刷用紙の紙種や紙厚によって印刷結果は大きく異なります。非塗工紙か塗工紙、塗工紙でもグロス系やダル系、マット系によって異なった結果を生むことになります。印刷用紙ごとのデバイスプロファイルを作成し、使い分けるということで実際の印刷機で刷る色をシミュレーションすることは一つの手段ではありますが、デジタルでのシミュレーションでは印刷の「色」は再現できるが「本紙の紙白」や「ザラツキ」など「印刷物の質感」というアナログな部分の表現はほぼ不可能です。この点においては、やはり色校正を事前に出力をして確認するということが必要になります。

色を確認する際は、環境作りが大切

モニタであったり、印刷物であったり、色を見る対象物となるものの周囲の色によっては、対比、同化、順応などの現象が起こり、正しく色を判断することができません。よって、周囲は無彩色が望ましいということになります。また、照明によっても色は違って見えます。色味のある照明の元でもその照明に支配されない認識はある程度得られますが、赤い照明の下では赤成分の多いものは暗く見えてしまうといったように、正しい色評価をすることはできません。照明光は、分光特性が偏ったLEDや電球などではなく、分光エネルギーがフラットに分布された高演色の蛍光灯を使用することをお勧めします。一般的なDTP環境では、印刷物をチェックする環境は5000K(ケルビン)で500〜600lux(ルクス)程度の環境で観察しています。環境作りを行わないと、いくらモニタをキャリブレーションしても色を正しく評価することはできません。理想は、作業場とクライアント側で同様の色を評価できる環境を構築することです。現実にはなかなか難しいことですが重要なことなのです。

印刷機で同じ色を出すことは難しい

グラフィックでは、Japan Color 2007認証を取得し、それに基づいた印刷の標準化を推し進めております。一定の基準品質を保って印刷を行うためには、印刷用紙、印刷環境、印刷機のメンテナンスなど日々の管理を行うことが大前提です。その上で豊かな経験と知識を持つ印刷技術者がインキの供給量や印圧などを様々な要素を毎回調整して印刷することによって初めて実現します。グラフィックでは標準印刷と定めたものからΔE=3以内の色差(工業分野での色管理基準です)に収まった品質のものをご提供させて頂いております。

デジタルでできること、アナログでできること

変動要素の少ないデジタル機器同士において、ICCプロファイルによるカラーマネジメントシステムは有効ですが、変動要素が多い印刷(機)ではなかなか色を合わせにくいのが現状です。色を合わせるためには印刷機を色見本に合うように調整するしか方法はありません。上記で記載しました通り、オフセット印刷とは、基準値内に色を収めること自体が非常に難しく、基準値の色差には程度の幅があります。その幅の中で、シビアにご希望の色を印刷技術者に指示するためには色校正を色見本として添付する以外ありません。色校正をもってお客様と印刷技術者の間で共通の認識がとれますので、ご希望の色に近づけることが可能となります。

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