萬福寺芸術祭 ―― EN ―― - イベントレポート - &グラフィック -

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萬福寺芸術祭―― EN ――

2011年11月19日、20日の2日間、京都府宇治市の黄檗宗大本山萬福寺で「萬福寺芸術祭 ——EN——」が開催されました。今年で2回目となるこの祭典は、京都にゆかりのある若手アーティストが中心となり、アート、音楽、ファッションやフリーマーケットなど、多彩な催しが境内全体で繰り広げられる総合芸術祭。テーマは「えんをえがく」です。「印刷の通販グラフィック」は、印刷協賛という形でこのイベントを応援しています。

寺とアートが響きあう展示空間

取材班が訪れた11月19日は、生憎の雨模様。にもかかわらず境内はたくさんのアートファンや参拝客で賑わいを見せていました。まず受付を通り、寺の入り口・三門からスタート。急な階段を登った階上には、世界的に活躍する音楽家・映像作家の高木正勝さんの映像作品が流れています。暗い部屋は、お寺でありながら映画館に入ったような不思議な雰囲気。この芸術祭全体の期待感をかき立てるような演出です。

三門を降り境内を奥へ進み、正面の建物「天王殿(てんのうでん)」へ。建物の前に左右に広がる廊下ではアートフリマが並び、作品や雑貨が販売されています。さらに奥へ進むと「法堂(ほうどう)」の前は音楽ライブ、ライブペイントのステージとなっていて、常にパフォーマンスで賑わっています。その法堂の中は、絵画作品などが販売されるアートフェアの会場。法堂の両側に隣接する「西方丈」「東方丈」では、畳の上に絵画、造形作品などが美しく展示されています。さらに、開催両日にわたり文字のグラフィックデザイナー・大原大次郎さんによる写経ワークショップなども行われ人気を集めました。

「今回はお寺という空間にすんなり馴染む作品ばかりでなく、ある程度ぶつかりながらも、うまく響き合うような作品を中心に選びました」と語るのは展示担当リーダーの岡田慎平さん。普段は非公開の場所も展示場所として多数公開され、萬福寺の境内全体を生かした刺激的なアートスペースとなりました。

萬福寺にインスパイアされたアーティストたち

たくさんの展示の中で、ひときわ私たち取材班の目引いたアーティストをご紹介しましょう。それぞれ萬福寺という場を意識した展示となったようです。

造形作家 西原友恵さん

萬福寺は日本的な様式と中国的な様式という、違った要素が混ざり合っています。そして私の作品も鉄で植物を作るという異質なものの組み合わせなので、通じるものがあると思います。ぴったりの展示空間をいただき、ライティングにもこだわって満足のいく展示になりました。

造形作家 大西葵さん

一つ一つの薄い幕のような紙に、赤の鶴の番いが入っています。赤で表現される、暖かい空気感を感じていただきたいですね。今回も展示空間を見てから作品を作り始めました。畳の間の広がりを生かした展示ができたのではないかと思います。

アートユニット WHOLE9

寺でのライブペイントは初めてです。これまでいろんな場所でやってきましたが、その場所の影響というのはかなり受けますね。今回も3人で基本的な素材は持ち寄っていますが、それが萬福寺でどんな形に完成するのか・・・僕たちも楽しみです!

萬福寺・加藤憲七さんにお話しを伺いました。

縁が網目のようにつながれば
素晴らしいですね

京都には芸術系の大学が多く、学生たちがせっかく京都で学んでいるのですから、もっと寺との縁を作っていただきたいという思いがあって、この芸術祭が実現しました。学生のフレッシュな感性による企画・展示で、寺が思いもよらないアート空間になったのではないでしょうか。若い人でも寺に来やすい環境を作り、日本文化や作法も学ぶきっかけにしていただければ何よりです。
今後は、展示するだけでなく、それをさらに活用して提供できる場を目指します。例えば企業の方にもたくさん来ていただいて、学生の豊かな感性を拾っていただき、何らかの仕事につなげられるような場になってほしいと思います。ここでできた縁が、さらに網目のようにつながって大きな縁になっていく・・・そんな行事になれば素晴らしいですね。

黄檗宗大本山萬福寺 黄檗宗宗務本院 教学部 主事 加藤憲七さん

今回のイベントで発見したのは、禅寺のシンプルな空間は、美術館やアートギャラリーにも似た要素があるということです。両者とも中に入れるもの次第で、どんな空間にも変化する懐の深さがあります。そして寺もアートも、人と人の縁(=コミュニケーション)を作るという点において役割は近しいものがあります。さらに私たちが提供する「印刷」も、人から人へ何かを伝えるための手段。作品作りやアートイベントの展開を共に考えることによって、さらなる縁の広がりを応援していきたいと思います。

黄檗宗大本山萬福寺(京都府宇治市)
1645年(江戸時代)、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾法皇や徳川四代将軍家綱公の尊崇を得て1661年に開創。建造物は中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置になっています。

http://www.obakusan.or.jp/

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  • ※このページに掲載している情報は、原則として2011年12月現在のものです。

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