現代美術作家グループ展「明日はわからへん。」 - イベントレポート - &グラフィック -

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現代美術作家グループ展「明日はわからへん。」

2011年5月1日から8日まで、京都市東山区の大本山建仁寺塔頭・禅居庵で、現代美術作家グループ展「明日はわからへん。」が開催されました。この展覧会では奈良美智氏、まど・みちお氏、エドツワキ氏など著名作家7名の作品が、歴史のある禅寺という空間に展示されるということで開催前から注目を集め、ゴールデンウイークが重ったこともあって、たくさんのアートファンや観光客で賑わいました。当社は印刷協賛という形でこのイベントを支援させていただきました。

禅寺に著名作家の作品が集結。

爽やかな風が吹き込む書院づくりの座敷、そして新緑がまぶしい庭園に、絵画・写真・造形などの作品が所狭しと展示されました。今回は、東日本大震災の後に制作された作品も多く出展され、来場者は思い思いに見つめながら、さまざまな問題提起やメッセージを読み取っているようでした。また期間中毎日、さまざまなイベントも開催。写経体験や、出展作家を招いてのトークショー、ワークショップなどが好評を博しました。

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見るだけでなく参加できるアート空間。

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当社取材班は5月2日のワークショップを取材させていただきました。この日は独自の「シャボン玉写真」を得意とする写真家・大橋愛さんによるワークショップ。参加者は禅居庵の庭で副住職の上松正宗氏をモデルに、スタッフによって作られた無数のシャボン玉越しにシャッターチャンスを狙うという、一風変わった撮影会となりました。楽しい趣向に参加者からは笑いがこぼれ、和やかなひと時となりました。

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寺は昔からアーティストとの交流の場。

このグループ展の趣旨について、主催者である禅居庵副住職の上松正宗氏にお話を伺いました。

上松氏:例えば伊藤若冲とか長谷川等伯とか、その時代の先端のアートは、寺と芸術家の交流があったからこそ今に伝えられています。しかし現代では、寺とアーティストの交流がちゃんとできていないのではないかと感じています。だから流行に乗って今回のようなイベントをしているわけではなくて、昔からやってきたことを現代でも続けていきたいだけなのです。若冲がここに来て絵といっしょにトークショーをしてくれることはないわけですが(笑)、でも奈良美智さんの作品を見て、本人のお話を聞くことは今しかできないことで、それはすごくエキサイティングなことではないでしょうか。

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明日死んでも後悔しない生き方を。

また主催および企画を担当されたFOIL代表の竹井正和氏に、「明日はわからへん。」というコンセプトについてお伺いしました。

竹井氏: 3月に東日本大震災があって、以前からグループ展の準備は進めていたのですが、震災によってそれを一度白紙に戻しました。何をすべきなのかをもう一度考え直した経緯があります。実際に震災に向き合った写真作品もありますし、収益の一部を寄付させていただくことにしました。そして震災によって日本中が「明日はどうなるかわからない」ということを実感し、今何を大切にすべきなのかが問われていると思います。「明日はわからへん。」というタイトルは、つまり今日をいかにきっちりと生きるか?という意味を込めています。「明日死んでも後悔しない」と思えるぐらい、自分の仕事なり生き方を貫いていくことがすごく大切ですね。

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今回のグループ展は、700年ちかく続く寺で最先端のアートを触れることによって、今の時代に「変わるもの」「変わらないもの」をもう一度見つめ直す場となったのではないでしょうか。人とアートの交流の場として、今後の展開が期待されます。

イベント写真:02
FOIL代表
竹井 正和 さん
FOIL : http://www.foiltokyo.com/
禅居庵副住職
上松 正宗 さん
大本山建仁寺塔頭 禅居庵 : http://www.zenkyoan.jp/

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