佐川美術館【vol.001】 - 印刷の使用事例 - &グラフィック -

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2011.04 vol.001 印刷の使用事例 「おもてなし」の心で、人々を迎える美術館。佐川美術館

2011年春から、佐川美術館の樂吉左衞門館で開催された常設展「INSPIRATION 樂吉左衞門フランスでの作陶/茶碗」。この展覧会では、樂氏がフランスで制作した茶碗といっしょに、作家自らがフランスで撮影した風景写真の「ジークレー・ド・グラフィック」によるプリントが展示され、その斬新な展示スタイルが話題となりました。展覧会開催中の美術館を訪ね、企画を担当された学芸員・松山早紀子さんにお話を伺いました。

使用事例:イメージ01

陶芸と写真に呼応する色・形。

───こんにちは。本日はありがとうございます。 樂吉左衞門館を見せていただきましたが、闇の中に美しい樂焼の 茶碗が浮かび上がっている感じで幻想的です。

そうですね。この館の設計段階から樂吉左衞門氏は「光と闇の美しさ」に気を配られました。地下なので暗い分、展示品を魅力的に映し出す照明の効果は大きいですね。それから館内いたるところ、天井の水庭から壁面に映し出される水のゆらぎがあって、その美しさも見どころです。

───今回は陶芸作品と、ご自身がフランスで撮られた風景写真を合わせて 展示されるというアイデアが新鮮ですね。

写真は、樂氏がフランスの工房の近くで趣味で撮られた風景写真です。実は陶芸作品と写真には直接の関連性はないのですが、同じ作家が創ったものですので、好きな色彩とか心魅かれるものとか・・・、何か似ているものがあるんだなあと思って、組み合わせて展示することを私のほうから提案したんです。なんとなく色や形が呼応しているように見えませんか?

───そうだったんですか!?確かに見えます。その共通項を見つけられたところが素晴らしいですね。

ありがとうございます。これには樂氏ご自身も、「なるほど!」って驚かれていましたね(笑)

展示空間に馴染む和紙の風合いを大切に。

───今回その展示用写真のプリントにお使いいただいたのが当社の「ジークレー・ド・グラフィック」でした。完成品をご覧になっていかがだったでしょう?

陰影のある写真だったのですが、暗部のディティールもしっかり出ていて良かったです。プリントに選んだ和紙「びざん」の風合いとも相性がよくて、ライティングによってちょっと凹凸になった表面の雰囲気がよく出ています。

───通常、写真のプリントですとツヤのある印画紙を用いるケースが多いと思いますが、高級和紙「びざん」をお選びいただいたのはどうしてでしょう?

今回は土で作った茶碗と、和紙の風合いの組み合わせを大切にしたいと思いました。普通の印画紙よりも面白みがあると思って・・・。またこの美術館の硬質の空間にもぴったり合っているのではないでしょうか。

───和紙独特の抑えられた発色は、まるで写真ではないような、絵画のような不思議な質感ですね。

そうですね。それに「びざん」は真っ白ではなく、少し黄色がかっているんですよね。照明を当てたとき、白だと目を引きすぎるので、いい具合の柔らかさが出ました。また手漉きの耳付き和紙ですので、耳を生かして加工したのもいい効果が出たと思います。

見るだけの美術館ではなく楽しめる場を創りたい。

───さて松山さんは、樂吉左衞門館の企画・運営をご専門に担当されているのでしょうか?

そうですね。ここで開催される展覧会企画および展示が主なところです。また樂吉左衞門作品の収集と保存管理、そして佐川美術館で開催するイベント全般の企画、運営もしています。それからの広報の役割として、取材対応や執筆、講演などさまざまです。

───そうですか、本当に多岐にわたるお仕事をされているんですね。さまざまなお仕事の中で、常に心掛けていらっしゃることはありますか?

いつも「おもてなし」の気持ちをモットーにしています。美術館はどうしても敷居が高いイメージがあると思うのですが、佐川美術館では、子どもから大人まで楽しめるワークショップやコンサート、また体験ツアーなども実施しています。誰でも参加して楽しんでいただけるように・・・、そういう意味で、皆様をお迎えして「おもてなし」させていただくという気持ちです。見るだけの美術館ではなく、気軽に楽しめる場を創りたいですね。

───アートを通して、人の輪が広がっていくと楽しいですね。今日は長時間にわたりありがとうございました。今後も素晴らしい展示企画やイベントを期待しています!

佐川美術館

使用事例:イメージ01滋賀県守山市。日本を代表する芸術家である日本画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、陶芸家の樂吉左衞門、三巨匠の作品の常設館がある。中でも樂吉左衞門館は作家自身の設計創案によるもので、水庭に浮かぶように建てられた茶室と、水庭の下に設けられた展示室は、光と陰を巧みに生かし、作家自身が自らの作品と茶の湯空間を演出するユニークなスペースとなっている。
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/

使用事例:イメージ01佐川美術館 学芸員
松山 早紀子 さん
京都市出身。佐川美術館に樂吉左衞門館が設立された年(2007年)より学芸員として勤務。芸術、造形、茶道などの日本文化にも造詣が深く、その知識と行動力を生かした展覧会企画や体験イベントなどを幅広く手がけている。

ジークレードグラフィック

作品に合わせて選べる、
世界の高級素材を取り揃えています。
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中世から近代、現代に至るまで、著名なアーティスト達が愛用し、様々な名画を生み出し続けてきた、フランスのキャンソン社やドイツのハーネミューレ社の最高級美術用紙を取り揃えました。
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ジークレー版画(デジタルファインアート)に最適な最高級厚手キャンバスです。
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